国連安全保障理事会、謝意決議

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こういう決議がなされたというのは日本にとってとても有意義な事だと素直に思います。
これはこの自衛隊海上活動に反対している民主党には強烈なメッセージだと思うんだけど
どうやらこの決議がなされても反対の決意は変わらないみたいですね。
まあそれならそれで結構だと思うけど、国際社会からはもうまともに相手にされないだろうと思います。

昔、イラクがクェートに攻め込んで日本は1兆円という規模のお金を出したのに
全く感謝もされずに、おまけにその後ブーツオンザグラウンドとか言われた苦い経験があります。
日本は憲法9条のせいで全くこの種の国際貢献というのができないです。
だから今回のような、例え海上ガソリンスタンドと言われてもこれが精一杯できる事ですよね。

主要国として海外での治安維持活動やら平和の為の軍派遣活動なんてとてもできない憲法です。
これをやるなら憲法改正して、自衛隊を送る事になるけど自衛隊員の死という現実があります。
それはもう避けられないけどもういいかげんにちゃんとしるべきだと思う。
戦争や内戦はいつどこで起きても全く不思議じゃないしなくならないものです。

で、こういう決議がわざわざなされた上で日本としてはどうしるべきかというのは重要な問題です。
麻生・福田のどちらが総理になってもこの活動は継続してやっていただかなくてはいけない。
この活動は日本の原油を運ぶタンカーの航路でもあるし、まさに命綱な事だからです。
この海域に自衛艦がいるという現実がまさに日本の国益なんですから。



http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070920i301.htm
多国籍軍のアフガンへの海上阻止、謝意決議を安保理採択

 【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は19日午後(日本時間20日午前)、アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任務を1年間延長し、日本の海上自衛隊がインド洋で参加する多国籍軍海上阻止行動への謝意を初めて明記した決議案を賛成14、棄権1(ロシア)で採択した。


 海自派遣の根拠となるテロ対策特別措置法の11月1日の期限切れが迫るなか、決議の前文に示された「謝意」の解釈をめぐり、日本国内の論議はいっそう高まりそうだ。

 決議は前文で米、英、日本などの有志連合によるテロ制圧のための「不朽の自由作戦(OEF)」に触れ、「ISAF及び、海上阻止部門を含むOEFに対する多くの国の貢献に謝意を表明する」としている。また、ISAFとOEFの協力継続の必要性も強調している。

 決議の本文は、10月半ばに期限切れとなるISAFの任務の1年間延長を定めている。2001年のISAF派遣決議以降、安保理は毎年、同じ内容の任務延長決議を採択してきたが、海上阻止行動への言及は今回が初めて。

 米国のハリルザド国連大使は記者団に「関心を持つ安保理理事国は、海上阻止行動への貢献をめぐる日本国内の論議に留意した」と指摘。「これは安保理が活動の重要性を強調し、日本の重要な貢献への謝意を示す機会だ」と述べ、日本への配慮を明確に認めた。

 日本政府は、民主党が海自の多国籍軍船舶への給油活動を「国連決議に基づかない」として反対していることから、活動の重要性が決議で示されるよう、米国などに働きかけていた。

 一方、棄権したロシアのチュルキン国連大使は採決前の演説で「海上阻止部門に関する新たな表現が明確さを欠いている」「海上阻止部門はアフガンでのテロ掃討にのみ必要であり、ほかの目的に使われるべきではない」と述べた。OEFが米国の自衛権発動から始まった作戦で、安保理への説明責任を負っていないことへの疑念を示したものだ。

 この種の任務延長決議で棄権票が出るのは異例。ロシアは採決を先延ばしし、決議案の修正協議を行うことを希望していた。国連外交筋によると、ISAFの派兵国であるドイツが、20日のISAFに関する国会審議を前に決議が採択されるよう、米英仏などに強く申し入れていたという。

 チュルキン露大使は採択後、記者団に「いくつかの国の国内事情を優先する決定が下された」と述べ、非理事国である日本やドイツが安保理協議に介入したことへの不満を表明した。
(2007年9月20日11時50分 読売新聞)





ちなみに民主党幹事長の談話
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070919/skk070919003.htm
民主・鳩山氏 「新国連決議だけでは反対の立場不変」

 民主党鳩山由紀夫幹事長は19日午前、インド洋での海上自衛隊による補給活動に直接言及する国連安保理決議が採択された場合の対応について「(安保理決議は)必要条件であって十分条件とは思っていない。それによって、私どもが結論を大きく変えることにはならないと思う」と述べ、補給活動に反対する姿勢は変わらないとの見通しを示した。その上で「戦争によってテロが拡大しているのではないか。対テロ戦争に参加をしている日本のあり方を見直さなければならない」と強調した。

(2007/09/19 10:58)



国連中心主義というのが民主党の言い分な訳だけど、国連安保理のこの決議をどう理解してるのか?
国連なんて安全保障理事会以外は全く何の価値もない団体なんだけどちゃんとわかってる?
日本じゃ国連と訳してるけど、これは連合国って意味だよ。いまだに敵国条項さえ削除されてないよ。
なんでも国連なんて夢みすぎな単なる大馬鹿者のたわごとだとしか思えないよ。

この決議が出された背景に、シーファー駐日大使が野党の小沢党首と会談している。
まして待たせて、さらに公開で断ると言う極めて失礼な外交をした。
外国の大使が野党の党首と会うと言うこれまた異例な作戦をアメリカはわざわざしたのは何故?
そしてドイツのメルケル首相も小沢氏に会って断られ、最後には総理がこの件で辞任までした。

こういう状況の中で、最後まで小沢民主が反対しるならそれはもう政権担当能力があるとは思えない。
この決議を見てそれでも反対というなら反対の為の反対という党利党略でしかない。
民主党の利益より国民の利益の方がとてつもなく大事だからだ。

もともとこの案に民主党は反対はしなかったよね。それは小沢率いる自由党はまだ民主にいなかった。
そして今になって、いなかった小沢氏の反対という意見が民主の総意として言われている。
民主党に後から入ってきて小沢氏は民主党を乗っ取ったというのが僕の見解になる。
まあそれはいいけど、仮に次期衆議院を勝っても長くは政権は持たないだろうと思う。
アメリカに楯突いた民主党で長く持つはずないからね。

まあその次期総理には僕は麻生氏を昔から支持してるので是非とも頑張ってほしいけど
これはまた長くなるから別の記事にしたいと思います。
どちらにせよ国際公約というのは非常に重いものですからちゃんとしないといけないです。
それでなければ国際的な信用など全くなくなってしまう。

それにしてもだけど阿部総理の偉大さを僕は最近つくずく思うようになってきたな。
全く残念でならないです。