米大統領、イラク新戦略を発表

イメージ 1

先の中間選挙共和党はボロ負けしてイラクに対する戦略がどうなるかは
興味があったけど、結局2万人の増派という発表がされた。

まず、そのソースだけど
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070111/usa070111002.htm
米大統領イラク新戦略を発表 バグダッドなどに2万人以上増派

【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米大統領は10日午後9時(日本時間11日午前11時)、テレビ演説を行い、イラク新戦略を発表した。宗派間の対立で混迷状態にあるイラクの治安回復のため、首都バグダッドや西部アンバル県に米兵2万人以上を増派する計画を明らかにした。同時に今年11月までに治安権限を全面移管するとの目標に向け、イラク側を支援する考えを示した。議会多数派の民主党は増派に反対しており、新戦略遂行をめぐりブッシュ政権との攻防が予想される。

 大統領は「イラクの現状は容認できない。われわれは戦略を変える必要がある」と述べ、イラクでの戦略変更の必要性を初めて認めた。

 そのうえで、イスラムシーア派スンニ派による対立が続くバグダッドの現状について「米軍とイラクの兵力が十分ではない」と述べ、陸軍5個旅団(約1万7500人)を派遣する方針を示した。

 大統領は国際テロ組織アルカーイダはイラクでなお活動を続け、アンバル県を拠点にしているとして、同県に4000人(海兵隊2個大隊)を投入することも表明した。

 民主党内などから出ている米軍撤退論などについては「イラク政権を崩壊し、大量殺戮(さつりく)がおきる」と拒否する考えを明確にした。

 一方で、大統領はイラク政府に対し、「米国の関与は無期限ではない。いまこそ行動するときだ」として、イラク治安部隊が治安回復のため主導的役割を果たす必要性を強調し、米軍は支援に回る考えを示した。

 復興支援のための専門家らの数を倍増し、イラクの早期自立を促す考えも示した。

 大統領はイラク治安部隊の育成などベーカー元国務長官ら「イラク研究グループ」(ISG)の勧告を取り入れたものの、ISGが求めた2008年3月までの米戦闘部隊撤収、イランやシリアとの積極対話などは受け入れなかった。イランやシリアに対しては、「テロリストや武装勢力イラクへの出入りを認めている」と非難した。

 大統領は昨年11月の中間選挙での共和党の敗北を受けて、国家安全保障会議(NSC)や国防総省イラク政策の見直しを指示。ラムズフェルド前国防長官に代わりゲーツ国防長官を就けるとともに、イラク駐留多国籍軍司令官なども交代させ、新しい態勢で新戦略を実施する考えだ。


ベトナム後遺症の再来回避めざす

 ブッシュ米大統領が10日発表した新たなイラク政策は、約2万2000人の米軍増派など、少なくとも短期的には武力によるイラク情勢の混迷打開を選択するものとなった。2003年以来の米軍の兵力配置や戦術が、「暴力の連鎖」を断ち切るために十分機能しなかったという反省も、こうした選択の理由として国民に示された。

 米中枢同時テロ(2001年9月)以来、「テロとの戦い」を叫ぶことで国民の支持を獲得し、04年の大統領選でも再選を果たしたブッシュ大統領だが、対テロ戦の最前線と位置づけるイラクでの情勢混迷により、昨年11月の中間選挙で与党共和党の敗北を招いた。中間選挙の大きな争点はイラク問題であり、今回の政策発表は選挙の審判に対する政権の「回答」にほかならない。

 連邦議会を掌握した野党民主党は、政策の公表前から、兵力増派の決断を議会で追及する方針を表明している。イラク駐留米軍の早期帰還とは相反する大統領の決断だけに、議会の論戦は今後熱を帯びたものとなることが必至である。

 しかし、米国にとり「最悪の局面」とは、イラクで米軍が敗れることにほかならない。昨年末で3000人に達した米兵死者の墓と、米国社会に深い傷だけを残すという状況は、まさにベトナム戦争の悪夢の再来だ。これを望む米国民はいない。

 米軍のイラク増派決断も、ベトナム後遺症を避けるためのブッシュ流処方箋だ。その処方の当否を検証するのは、連邦議会の論戦ではなくイラクの戦場となる。

(ワシントン 山本秀也

(2007/01/11 11:28)


これをアメリカ議会は拒否しると思うけど、もうどうにもならないな~。。。
テロとの戦いというブッシュ政権の言葉をもうアメリカ国民はそうだとは思ってないだろうし
ここまで来たイラクの現状は、今更2万人くらい増派したところでたいした影響もないと思う。

この記事はフセイン大統領の件に触れてないけど、これの影響は相当に僕はあると思ってる。
ほんとに死んだというのもちょっと疑わしい部分があるし(僕の見方としてね)
もう治安回復は、しばらくありえないんじゃないかとさえ思えるな。

現実的にアメリカは、ものすんごい大失敗をイラクでした事になる。
財政赤字の件もあるし、アメリカ軍人の死者数もどんどん増えてる。
アメリカの横暴さを世界はどう見てるか?
世界で最も危険な国は、アメリカだと思われてる。

他にもソマリアに対して、空爆したりとか、あいかわらずアフガニスタンでもね。
ロシアはその影で、どんどん国力を増してかつてのような大国になりつつあるし
EUも拡大してきてる。中国も軍拡し、南米やアフリカ連合の反米化もすすんでる。

しかしながら、我が日本は、あいかわらず政策に何の変化もないし先を見る目を感じないな。
現時点ではアメリカ追従は仕方ないけど、選択肢が他に全くない状況のままてってのはいいのか?
阿部総理は欧州歴訪してるけど、全然それっぽいニュースが聞こえてこない。

イスラエルとイランの問題もあるし、ほんと~にここから第三次世界大戦になるかもしれない。
フセイン大統領は裁かれたけど、ほんとに裁かれるべきは誰だろう?って思っちゃうな。


こういう映像を見ると、訳もなく泣けてくるよ。。。