今年の漢字

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ここ最近、この今年の漢字というのを見るようになって
選ばれたのを見ると、なるほど!と思うものが多い。
で、今年は『命』になったようだ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061212i411.htm
今年の漢字は「命」…ご出産やいじめ自殺問題など

 1年の世相を表す「今年の漢字」に「命」が選ばれ、12日、京都市東山区清水寺で、森清範貫主(せいはん・かんす)が特大の色紙に揮毫(きごう)した。

 日本漢字能力検定協会(本部・京都市)の公募に、過去最多の9万2509票が集まり、「命」は8363票だった。秋篠宮ご夫妻に悠仁(ひさひと)さまが誕生されるという明るい話題の一方、いじめ自殺や飲酒運転による死亡事故など、「命の重みを痛感した年」という理由が多かった。2位は「悠」、3位は「生」だった。

(2006年12月12日20時59分 読売新聞)


確かに、この今年の文字というのは世相を表してるように感じるんだけど
漢字一字というのは、なかなか選びづらいな。
これが英語ならとか思っちゃうんだけど、英語ならどうなるんだろうか?

日本は、ひらがな・かたかな・漢字・和製英語・英語(カタカナ)と使い分けが効くから
表現方法が無数になる。これは大変いい事だと思うんだけど、弊害もある。
それは、微妙な言い回しが翻訳しると伝わらないって事だな。
つまりは、外人相手に通用しない。。。

外国映画を字幕でみると、当然英語で話してるんだけど、これを聞いてると思うことがある。
例えば、N・キッドマンなんかの発音(特に甘えるシーン)が、ものすんごくエロイんだな。
すご~くスロ~な言い回しでなんじゃいな?って思うくらいあまったるい声出してる。
感情表現が豊かであるという見方が出来るけど、日本人では、とてもあんなのは言えないだろう。

国際標準がどこらへんにあるのか難しいんだけど、総じて日本人は表現が下手だと思う。
外国に行くと、ほんと~に実感しるんだな。だから、僕も下手ってことだな。
昔、モルジヴに行った時に、しみじみ思った事がある。

それは、日本人は海外ではまさにある意味、王様なんだなってことだな。
もちろん実際に威張ってるのは、アメリカ人なんだけど、現地人からしると、日本人には優しい!
象徴的なシーンだったのは、現地人の従業員の人が、「モ~ニン」って挨拶してるのに
みんな見下して挨拶もしないんだな。で、僕はちゃんと『グッド・モーニング』って挨拶しるんだ。

そうしると、相手も=*^-^*=にこっ♪って笑って言い直してくれるし、嬉しそうにしる!
朝食のバイキングの時でも、たどたどしい英語のやり取りで、特別サービスがついたりしる。
だけど、アメリカ人やフランス・ドイツの人は、もう態度がハナから違うんだ。

何がいいたいかっていうと、日本人の感性、ここでは漢字の話だからちょっとあれだけど
表現方法の根本的な違いについてだな。ここがもう全然違うってことなんだな。
今年の漢字である『命』って一文字で日本人はおそらく全て理解できるだろうけど
外人さんには無理だろうと思う。

アメリカで、今年の英単語を一つ選んだら、いったい何が該当しるんだろう?
イラク?ブッシュ?なんだろう?選挙結果から「チェンジ」かな?
仮に、「チェンジ」で、アメリカ人は理解できるんだろうか?

美しい国って言うからには、美しい日本語の再生とか、
日本人の礼儀作法とかそういう話に何故ならないんだろうか?
漢字一字で、今年の紀子様ご出産からいじめでの自殺まで理解できる国は、他にないと思う。

年度代表として「命」は、納得しるけど、圧倒的大多数な貧乏な国民は
『鬱くしい国』、給料が減り社会保障(医療費・年金等)までどんどん怪しくなって
まさに『鬱』な年だったんではないか?

庶民が、そこそこの暮らしが出来てこそ、思いやりの気持ちの余裕ができるんじゃない?
みんな生きるのに汲々として、そういう気持ちがどんどんなくなってる。
ほんとこれでは将来は暗いとしか思えないな。

ちなみに、気が早いけど、来年の候補はこれらしい。。。

日本労働組合総連合会(連合)は12日、全国の20~60代の男女計3000人の労働者を
 対象に聞いた「2007年の漢字」を発表した。
 調査は4日から8日まで実施し、インターネットで「来年の日本を漢字で表現すると
 したら」と質問した。

 1位は「不安」(319票)、2位は「混沌(こんとん)」(106票)、3位は「絶望」(88票)と
 悲観的な回答が上位を占めた。 


これが、美しい国を目指す国家の現実なんだけど、政治家は、これみてどう思うのだろうかね!?