イラク本格政権が発足

イメージ 1

やっとこさというべきか、とりあえずイラクの政権が発足したみたいだな。
ここまでもう長かったと思うけど、ほんとに大変なのはここからだと思う。
もう宗派間の争いやらでイラク国民の生活はズタボロ状態だし
治安の安定がうまくいくかというのが当面の焦点になると思う。

http://www.sankei.co.jp/news/060520/kok081.htm
イラク本格政権が発足 旧フセイン政権崩壊後初

【カイロ=加納洋人】イラク国民議会は20日、新首相に指名されたヌーリ・マリキ氏が提出した閣僚名簿を賛成多数で承認。これにより、2003年の旧フセイン政権崩壊後初めて、新憲法に基づく本格政権(任期4年)が発足し、イラク民主化の政治プロセスは新たな段階を迎えた。しかし、治安関係の内相と国防相の人選が先送りされたうえ、首都バグダッドではこの日、シーア派住民を狙った爆弾テロで19人が死亡、58人が負傷。本格政権にとって治安回復が重い課題としてのしかかっている。

 20日の国民議会では、マリキ氏が閣僚名簿を読み上げ、議員の挙手による採決で承認された。マリキ氏は就任演説で、「われわれはイラク国民の統合を維持するために働く」と述べたうえで、テロの終結に取り組むことを強調。駐留多国籍軍からイラク側への治安権限移譲を進め、米軍などの早期撤退実現に意欲を示した。

 閣僚人事では当面、内相をマリキ首相が、国防相をザウバイ副首相がそれぞれ兼務し、人選を1週間先延ばしした。外相はジバーリ氏(クルド人)が続投。石油相には核科学者のシャハリスタニ元国民議会副議長(シーア派)が就任した。去就が注目されていたジャブル移行政府内相(シーア派)は財務相に横滑りした。

(05/20 21:20)


この新首相のヌーリマリキ氏に関しての記事がこれ
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/archive/news/2006/04/24/20060424ddm007070117000c.html

キーパーソン:ジャワド・マリキ氏(55)=イラク首相に指名された
 ◇試される「らつ腕指導者」

 国内最古のイスラムシーア派政党「アッダワ党」のナンバー2。党首ジャファリ氏の首相続投断念を受け、大役をまかされた。海外での知名度は低いが、シーア派の利益擁護にまい進し、「タフ・ネゴシエーター」の異名を持つ。「強い指導者」を待望するシーア派住民の期待は高い。

 中南部シーア派聖地カルバラ南方の小村、ヒンディヤ出身。反政府組織の同党に所属し、シーア派住民を弾圧した旧フセイン政権への抵抗闘争に身を投じた。80年には同党の党員であることを理由に死刑判決を受け、イランに亡命。その後、シリアから反体制運動を指揮した。亡命後は、本名のヌーリに代わりジャワドと名乗った。今もその名を使うのは、旧政権に抵抗し続けた半生への自負からだ。

 旧フセイン政権が崩壊した03年に帰国し、脱バース党委員会事務局長として旧政権党員の公職追放を推進する一方、憲法起草や反テロ法制定でもらつ腕を振るった。

 宗派対立が先鋭化し、治安が極度に悪化する中、国民融和に向けてどうかじをとるか。「タフな指導者」の手腕が試される。【カイロ高橋宗男】

毎日新聞 2006年4月24日 東京朝刊



という人らしんだけど、これはどうかな?
個人的には、ちょっとなんともいいかねるけど、しばらくは手腕を眺めるしかないな。
なんというかちょっと不安を感じるな。まあ、アメリカの意向がつおく反映してる人事だと思うけど
ほんとに問題になるのは、内相・国防相といった役職をどの宗派がとるかだな。

外相にクルド人というのが僕的には不思議なんだけど、ここまで虐げられてきたからかな~。
実際問題として、アメリカを始めとした軍はまだまだ残ってるんだし
ここらとの調整がこれから上手く行くかという不安はかなり感じるな。
警察や軍が自力でなんとかできるまでには時間もかかるんだろうけど、大丈夫かな?

なんかもう宗派で3つの国に分けたほうが上手く行くように感じるんだけどな~。
その3国でイラク連邦という連邦国家にしたほうがイラク国民の為になると思うけど
アメリカやイギリスにしてみれば、飲めない話になるんだろうか?
それにしても日本の自衛隊の件もあるし、今後もよく見ておかないといけないなと思う。