自分の細胞で心臓“再生”

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これまた喜ばしいニュースであり、ほんとにどんどんいろんな方法ができるな~♪
とりあえずその産経新聞の記事

http://www.sankei.co.jp/news/060507/sha041.htm
自分の細胞で心臓“再生” 切開せず患者の負担減 

≪国循センター、8人中7人に効果≫ 
 心筋梗塞(こうそく)などで機能が弱った心臓に、自分の骨髄から採取した細胞を注入、新たに心臓の筋肉(心筋)や血管を作り出し、心臓の機能を回復する再生医療が効果を上げている。自分の細胞を移植するため、拒絶反応がなく、また治療による体への負担も少なく、心臓移植の待機患者への治療法としても注目を集めている。

 治療を行っているのは大阪府吹田市の国立循環器病センター「再生医療部」の永谷憲歳部長らの研究チーム。「心筋血管再生療法」と呼ばれ、日本では同センターしか行っていない。平成十六年五月からこれまでに、既存の治療法では完治できない難治性心不全の三十代から七十代の男女八人の患者に治療を実施、うち七人に心筋や血管の再生が確認された。

 心筋梗塞や拡張型心筋症では、心筋や血管が壊死(えし)して、血液を送り出す力が弱くなる。根本的な治療法として心臓移植があるが、国内では実施例も限られている。

 心筋血管再生療法は、患者自らの骨髄液を約十五ミリリットル採取、その中から「間葉系幹細胞」と呼ばれる心筋や血管に成長する機能を持つ特殊な細胞を分離、約百万倍に増殖し、この細胞をカテーテルと呼ばれる注射針の付いたパイプで、心臓の壊死した部分に注入する。心臓の壊死した部分を狙って細胞を注入するには高度の技術が必要だが、直径約二ミリのカテーテルを太ももから挿入するため、胸部を大きく切開する必要がなく、心臓の弱った患者にも優しい治療法といえる。

 同治療をした患者八人のうち、この五月に治療を行ったばかりの一人を除いた七人全員に、心筋や血管の再生が確認された。永谷部長は「動物実験ではこの治療により、約8%の心筋の再生が確認されている。人間でも同じような効果があるのではないか」とみる。血流が改善されて、酸素が全身に行き渡るようになったことから、患者の多くがこれまで感じていためまいや息苦しさなどの症状が改善、中には退院後、それまでできなかったふとんの上げ下ろしができるまで回復した患者もいるという。

 完治に至る治療法ではないが、息苦しさなどに悩む患者にとって、生活の質(QOL)の向上が見込め、また心臓移植までの「つなぎ治療」としても有効とみられる。

 永谷部長は「今後の成果をみて適応範囲を拡大していきたい。また移植した細胞が心筋にしっかり定着するよう工夫を重ね、多くの患者に対応できるようにしたい」と話している。


【2006/05/07 東京朝刊から】

(05/07 10:15)

今までつなぎ治療としては、バチスタ手術とか温熱療法等をとりあげてきたけど
この方法も将来有望そうで大変嬉しい事だと思うな。
さすが国立循環器センターだと思うな。えらい♪

動物実験だと8%なのに実際は8人中7人が上手く行ったというのが不思議だけど
成功率が高いのは?だけど、今後に期待が高まるし、定着してくれるようにがんばってほしいです。
僕の心筋もダメポ状態(繊維化してる)だけど、こういうのがあると気も楽だな。
ただ、カテーテル入れるから、あの悪夢の心臓カテーテル検査みたいなことしないといけないのが
ちょっとヤダなぁ~♪ほんとこの検査だけは、避けてとおりたいや!(過去記事参照)

ここちょっとの間に、京大やこの国循といったところからこういう研究が発表されて
この病気はほんとに恵まれてるな~と思う。ありがたいことだと思います。