原油価格70ドル台へ

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ロンドンやニューヨークの市場で、原油価格が史上最高値を更新してるというニュース。
中東を巡る不安や、中国を始めとして使用量が増えてきてるから
これからも、もっともっと上がる可能性があると思えてくるんだな。

今でも、ガソリン代は高いし、もう2重課税は止めてもらいたいと思う。
原油価格が高くなると、どうしても物価は上がらざるを得ないだろうし、
庶民の所得も一緒に上がるならまだしも、現状では益々生活するのがきつくなる。

さらに、石油加工製品の製造者の皆さんは、原油高のコストを価格転嫁もできないだろうし
下請け企業の経営状態の悪化が懸念されてくると僕は思うんだな。
もうこの70ドルというのも軽々とこえそうな感じもうけるし、
最悪な事を考えれば、日本のレギュラーガソリンはℓあたり150円近くになるかもしれないな。

南米の産油国アメリカと仲悪くなってるし、ますますイヤな予感がしるな。
ん~、ドルの価値低下も懸念されるしでいい要素が見つからないのがな~。
これは日本にとっても大問題だけど、どうなることやら。。。

ロンドン市場の北海原油、史上最高値を更新
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060414i103.htm

【ロンドン=中村宏之】13日のロンドン国際石油取引所(IPE)の原油先物相場は、イランの核開発問題をめぐる中東情勢の緊迫化などを背景に急騰し、取引の中心となる北海ブレント先物の6月渡し価格が一時、1バレル=70・99ドルをつけて、史上最高値を更新した。

 終値は前日比0・71ドル高の1バレル=70・57ドルで、原油先物価格として世界で初めて終値ベースで70ドル台に乗せた。続いて始まったニューヨーク市場でも原油価格は70ドル台目前に迫り、世界経済に対する悪影響への懸念が一段と強まっている。

 原油先物は、2005年8月30日にニューヨーク商業取引所のテキサス産軽質油(WTI)が一時、1バレル=70・85ドルまで上昇したのがこれまでの最高値だったが、13日の北海ブレントがこれを上回った。

 原油高騰の主因は、核開発問題でイランに経済制裁が実施され、イランからの原油供給が途絶えるとの懸念など、産油国の政情不安を背景とした原油の供給不安だ。

 市場では「投機的な動きも加わり、当面は70ドル台を維持する可能性が高い」(ロンドン石油業界筋)との見方も強まっている。

(2006年4月14日11時11分  読売新聞)


NY原油一時70ドル
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20060417mh18.htm

【ニューヨーク=北山文裕】ニューヨーク商業取引所原油先物相場は原油供給に対する懸念から続伸し、16日夜の時間外取引で指標となるテキサス産軽質油(WTI)の5月渡し価格が一時、1バレル=70・00ドルまで上昇した。 

 WTIが70ドル台をつけるのは大型ハリケーンカトリーナ」が米メキシコ湾岸の石油関連施設を直撃し、原油相場が急騰した昨年8月末以来約7か月半ぶり。 

 原油相場はイランの核開発問題を巡る国際情勢の緊迫による供給不安を受けて水準を切り上げており、アフリカの新興産油国チャドが、石油収入の使途を巡り世界銀行と対立していることも供給不安を増幅した。 

 また、ガソリン需要期を迎える米国では、米国内の石油精製能力の限界や製品在庫の不足も懸念されている。需給双方の要因が絡み合っていることから、原油相場は当面上昇するとの見方が強い。 

(2006年4月17日  読売新聞)


世界が注視 原油価格指標
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo142.htm

◆WTI 国際紛争などに敏感40ドル台高値で推移
 代表的な原油価格の指標である米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格が、5月に入って1バレル=40ドルの大台に乗せて1990年の湾岸危機当時を上回り、史上最高値圏で推移している。WTIは、国際紛争などに特に敏感で、イラクなど中東情勢のリスクが価格に上乗せされているとみられるが、WTIの高騰につられる形で中東産など他の原油価格指標もジリジリと値を上げている。WTIの価格の形成や世界の原油市場への影響を探る。(石井 利尚)

8割以上を中東からの輸入に頼る日本の石油市況には、アラブ首長国連邦(UAE)産ドバイ原油の動向が最も影響する。こちらも13日に1バレル=35ドル台と、1990年10月以来の高値をつけた。

 ドバイ原油は生産量が日量約15万バレルで、日本の輸入量の0・2%にすぎない。しかし、ほぼ全量が定期契約ではないスポット市場で取引され、中東原油の価格の基準になっている。「アラビアンライト」など軽質油はドバイ原油に0・5―1ドルほど上乗せし、「アラビアンヘビー」などの重質油はドバイ原油より0・15―0・7ドル安くなる仕組みだ。

 ドバイの現物価格は、米国の石油専門情報会社が、石油会社や商社などに取引価格を聞き取り調査し、毎日発表する。取引業者はWTIを参考に価格を決める傾向があり、WTIの市況がドバイ原油の価格にも影響する。

 ■歯止め

 原油価格は、ガソリンなどの燃料や、工業品の原材料となる石油化学製品の価格を通じて、日本の産業や消費者に幅広い影響を及ぼす。

 石油元売り最大手の新日本石油の4月の輸入コスト計算によると、原油(CIF=運賃、保険料込み)が前月より1バレル=1ドル高くなると、1リットル当たり0・7円のコスト高になる。さらに、1円の円安は円建ての輸入価格を0・2円押し上げる。最近の円安で、原油高と併せて、輸入価格の上昇が増幅される恐れがある。

 石油輸出国機構(OPEC)は、原油の高騰に歯止めをかけるため、22日にアムステルダムで開く非公式協議で増産を協議する見通しだ。

 ただ、日本エネルギー経済研究所の小山堅・総合エネルギー動向分析室長は「今の高値は需給だけではない複雑な要因が重なり合っているため、増産が決まっても下げ幅は限定的だろう。テロなどが起これば増産効果は消える」として、WTI価格は当面、38ドルをはさんで上下3ドルの範囲で推移すると見込んでいる。

(2004年5月18日  読売新聞)   *一部抜粋しました*