日本NAFTA加盟、円・ドル通貨統合を 、NATO参加

ちょっと違和感があるニュースなんだけど、
このNAFTA加盟とNATO参加というニュースについて。

まず、ソース
http://www.sankei.co.jp/news/060402/kok052.htm
中印台頭の今後30年 日本NAFTA加盟、円・ドル通貨統合を 
 
米経済戦略研究所長・プレストウィッツ氏に聞く
日米、経済の緊密化必要

 日米通商摩擦が激しかった1980年代、日本異質論の急先鋒(せんぽう)の一人として対日交渉に当たったクライド・プレストウィッツ米経済戦略研究所長は、「日本は今後、北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟し、米国との共通通貨を持つようにすべきだ」と主張する。中国とインドが台頭する今後30年の間に、世界の経済地図は大きく塗り変わる可能性があるからだ。米国は保護主義に向かうのか。人口減、高齢化、低成長が予測される日本はいかに生き残るか。同氏に今後の東アジア経済情勢について聞いた。(ワシントン 気仙英郎)

 --中国とインドの台頭で世界経済はどう変わる

 「1人当たりの実質国内総生産(GDP)は米国優位がしばらく続くが、全体のGDPで見れば、インドと中国が米国を抜くのはそれほど遠くない。中国が第1位で、欧州連合(EU)、インド、米国、ブラジル、日本の順番になるだろう」

 --米国は、貿易の自由化が進んで、競争条件が同じであれば、米国の競争力は揺るがないと主張するが

 「それは真実ではない。米国の平均的な労働力は必ずしもレベルが高くない。しかも、賃金が高い。中国とかインドにハイテク技術が移転されていくことで、米国の生産性も優位を維持することは難しくなる」

 --米国は移民社会で、優秀な労働者が流入するというメリットがあるのでは

 「これまでは、中国やインドの優秀な学生が米国の大学で学んでそのまま米国で職を得ることが多かった。しかし、両国が経済発展を続けていけば、母国に戻っても十分な賃金を得られる職が見つかるようになる。今までとは違って、教育程度の高い移民は残らなくなる。米国への移民は多くが中南米からで、彼らの多くは熟練労働者ではない。米国の国力は低下を余儀なくされる」

 --では米国は保護主義が強まっていくのでは

 「米国は保護主義では生き残れない。生産する以上の消費を続けている国だ。ただ、これまでのように、日本、韓国、中国などの輸出主導で経済発展をめざす国々と、米国、欧州などの内需中心で経済が成長する国々の2つの通商システムが混在するいまの形は難しくなるだろう」

 --米国が多用する自由貿易協定(FTA)は国力維持に有効か

 「FTAは、世界貿易機関(WTO)にとって害だ。FTAは1つの国に対して他国よりも優先的な通商条件を約束するということで、それは、自由貿易とはいわない。世界の通商条件を同じにしようとするWTO体制とは相いれない」

 --日本が経済成長を続ける手段は

 「NAFTAに入って米国、カナダ、メキシコと連携することだ。中国、インドが台頭し、力のシフトが起きる。日本はより弱体化し、重要度が低くなる。国益を考え、いまの生活水準を維持する上での戦略をどのように描くかが重要になる。米国も中国経済に統合化される流れになるだろうから、日本と米国は緊密度を高めて補完関係を保つことが大事だ。日本は貯蓄過剰、米国は消費過剰だ。今後、ドルが下落するから、日本製品はより高くなってしまう。日本は、NAFTAに入って、市場を統合し、ドルと円を一緒の通貨にすることが必要だろう」
                  ◇
【プロフィル】クライド・プレストウィッツ氏

 米経済戦略研究所(ESI)所長。レーガン政権当時の米商務省審議官。同氏は「日本異質論」者として知られ、日米構造協議に大きな影響を及ぼした。通商問題や国際経済に関する著作多数。新著『東亜逆転』(NHK出版)では、中国、インドの台頭という状況の中で起きる米国の停滞を鋭く分析している。

【2006/04/02 東京朝刊から】                        (04/02 15:09)


http://www.sankei.co.jp/news/060403/kok084.htm
米国、NATOの世界的拡大を提案 英紙報道 
 
 【ロンドン=蔭山実】北大西洋条約機構NATO)が米国の提案を受けて、日本を含む各国との戦略的な関係を拡大していく方向で検討に入ったと3日付の英紙フィナンシャル・タイムズが伝えた。NATOに加盟していない日本や韓国、豪州、ニュージーランドなど大洋州諸国との連携強化が最大の焦点。昨年末、訪欧した塩崎恭久・外務副大臣はデホープスヘッフェルNATO事務総長との会談で双方の関係強化で一致したが、軍事面での連携がどこまで強化できるかは未知数だ。

 NATO高官が同紙に語ったところでは、米国はNATOに対し、NATO非加盟国でありながら、すでに協力関係にあるスウェーデンフィンランド、豪州、ニュージーランドに加え、日本、韓国へと、軍事的な関係を拡大するよう求めているという。

 同紙によると、NATO内では、日本がイラクに派遣している自衛隊を再配置する際、アフガンへ振り向けるよう求めれば、説得できるとみているという。

(04/03 20:10)


この二つのニュースはちょっと驚き物だと思えてならない。
まず、上のニュースだけど、日本異質論の・プレストウィッツ氏が言っていることに注目だな。
この人は、日本の敵ともいえる事を主張してきたはずなのに、今になってこういう事いうのは
アメリカの経済問題を考えると、非常に危うい状況になってきたからだと思える。

FRBとかの思惑とは別に、戦略的に考えると、ドルの威信低下はもう避けようがないんじゃないか。
石油取引を始めとした、ドルの国際価値が、極めて危なくなってきたように思う。
ユーロの価値が増し、人民元は切り上げできず、アメリカの双子の赤字問題はいよいよ
世界が思うより、状況はそうとうに悪くなってきてるように感じる。

もう一つのNATOも不思議だ。これは旧東側に対抗するべき勢力としてのものなのに
いまさらこれの世界規模での拡大というのは、アメリカを盟主とした第三次世界大戦を想定してる
ように思えてならない。要するに、これからアメリカが戦争するときは、先に攻撃させて
NATOの総力をあげてアメリカの敵をやっつけるという作戦に思える。

これなら、国連決議(安全保障理事会)もへったくれもなく、軍事同盟としてやれるからね。
どうもロシアも、先祖帰りしてきたし、中国も相変わらずだから、締め付け策だな。
前から、ドルと軍事力の事は書いてきてるんだけど、アメリカは相変わらず先を見通してるな。
我が日本はそれに比べ、ほんとにこういう面では情けないのが、悲しく思う。

この二つが今後どうなっていくのか?ここらへんにとても興味があるんだけど
まず、現実的にドルと円が一緒の通貨になることは、近い将来にはありえないと思う。
しかしながら、NATOの件は現実的にはあるというか、拡大していくと思う。
北欧(スゥエーデン)はたぶん入らないように感じるけど、歴史的に見てフィンランンドとかは
入るかもしれないな。

オーストラリア・ニュージーランドは、まず間違いなく入ると思う。
韓国は、きっと相手にされないように思う。韓国の米軍の事考えてもメリットがないからね。
で、日本はひじょ~に微妙になると思う。個人的には、絶対に入るべきだと思う。
中国・北朝鮮からの脅威を考えれば、もう憲法改正してとっとと入るべきだと確信するな。

これで、そう簡単に攻め込まれなくなるだろうし、イザやられた時に、おおきな援軍がある事になる。
問題は、日本以外が攻め込まれた時に自衛隊を派遣しないといけない事だけど、
友達がやられたんだから、助けに行くのは僕は当然な事だと思う。
冷戦時代の東西二極化よりも今は難しい時代だし、NATOはおおきなささえになると思う。

冒頭に書いた、日本異質論がまた沸きあがってくる前に、日本もそういう戦略がいると思うな。
江戸時代まで、隔離されてきた独特の文化は、欧米には理解してもらえないと思う。
だから、世界からつまはじきにされる前に、何としても仲良くなって軍事同盟入りしときたい。
これこそが、国家百年の計だとおもうけどな~。

福沢諭吉大先生が、脱亜論を昔にかいたけど、
とらのすけ君も、ここで国家百年の計ともいえるNATO入りを書いときたいな~(✪ฺܫ✪ฺ)
ま、こんな偉大な人を例にとるのは失礼だけど、僕はそう思うよということで(笑)