毎日社説:永田議員 辞任騒ぎより説明が先だ

毎日新聞社の社説をここでご紹介するのは
あの朝日新聞の件以来だけど、これはあれに匹敵するくらい素晴らしいな!
そういうわけで、全文引用したい。

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060224k0000m070157000c.html
社説:永田議員 辞任騒ぎより説明が先だ

 民主党永田寿康衆院議員が「送金」メール問題をめぐって辞意をもらした。民主党は「永田議員は精神的に不安定で、しばらく休養させる」(鳩山由紀夫幹事長)という。

 永田議員は「自分の思い込みがあり、国民や党に迷惑をかけた」とメールが偽物と認めるような発言をする一方で、信ぴょう性には、なおこだわる話もしているという。自ら国会の場に持ち出した問題で真偽の白黒をつけずに、分が悪くなると、一方的に辞意をもらすのは、あまりにも子どもっぽい振る舞いと言わざるを得ない。勉強しないことを親からしかられた子どもが「そんなら家出してやる」と駄々をこねているのに似ている。国会議員としての誇り、自覚はあるのだろうか。

 国会議員なら、辞める前にやらなければならないことがある。メールの検証だ。情報の入手経路、情報源の信用度、内容の裏取りなどを再調査してみて、自ら結果を国会に報告する責任がある。そこでメールが「ガセネタ」だと判明したら、国会の信用を傷つけたこと、武部勤自民党幹事長やその二男の名誉を損なったことをいさぎよく謝罪するのが筋だ。それが普通の大人ならやることである。

 もし、どんなに調べても自分の提起した問題が正しかったら、議員を辞める必要など全くない。堂々と事実に基づく主張を訴え続ければいい。どちらにしろ、国民の前できちんと説明しなければならない。

 議員が国会で質問をする時、とりわけ個人の名誉にかかわる問題をただす時には、事前に念入りに事実関係を詰めるものだ。国会の質問はそういう暗黙の了解の上に成り立っている。これまでの質疑を聞く限り、永田議員がそれを怠っていたのではないかと疑われても仕方あるまい。不確かな情報をそのままぶつけるのでは騒ぎを当て込んだパフォーマンスと変わりない。

 国会で質疑することと、テレビの討論番組で軽いおしゃべりをすることとは、意味合いも重みも違う。こんな分かりきったことまで言及するのは情けない限りだが、劇場型政治に踊らされ、大向こうをうならせる言動ばかり考えている議員がいると聞く。お調子者がキャスターの挑発に乗って無責任な言葉をまき散らす。国会議員はタレントではない。

 追い風だった国会運営を一転逆風に変えた民主党執行部の責任も避けられない。「送金」メールの存在はわずか数人の幹部にしか知らされていなかった。何も知らされていない多くの党員にはアドバイスしようがない。「ひとり芝居」の推移をあぜんとして見守るしかなかった。

 耐震データ偽造事件に関し23日の伊藤公介元国土庁長官に対する政治倫理審査会でも、民主党は新しい追及材料を示せず、尻すぼみに終わった。党執行部はこれを機に、調査力でも追及術でも個人の能力に頼るのではなく、組織の力をフルに使うことをもっと考えてほしい。

毎日新聞 2006年2月24日 0時06分



>という素晴らしく正論な社説であると思う。
 こういう社説を書けるのはとっても嬉しく思うな。
 状況があの朝日の時と似ているように感じるのは僕だけかもしれないけど
 民主党執行部が潔く誤りを認めたなら、今後にまだ国民は期待をもてるだろうと思う。

 今日はちょっとお仕事が超ハードだったから疲れきってるんだけど、
 ちゃんと永田議員も入院とかじゃなくて、国民の前で記者会見すべきだと思う。
 その上で、自分の非を認めるべきは認めて謝罪すべきだと思うな。
 こんなメール一つで国会のしかも予算委員会を空転させた責任は重いんだからね。

 民主党はどうしても武部幹事長を的にしたいみたいだけど
 そんな事はその道のプロである東京地検特捜部に任せておけばいいのに。
 政治家にしかできない追求の仕方というのがあるんだから
 そういう選択をすべきだと思う。

 これで一番よく分かった事は、前原党首を民主の旧幹部達は全く支える気もないし
 むしろ追い落とそうとしてるってことだな。青年将校のようだとかいう発言の頃から
 どうもあやしいと思ってたけど、こんな状況になって自分で自分の首絞めてることに
 きずかない党内左派の皆さんはおめでたいと僕は思う。情けない人達だなとも思う。

 政権を取る気が本気であるとはとても思えないな。
 いつまでたっても万年野党だった頃のイメージをさらにつおく思う。
 やっぱりというか日本には2大政党制はなじまないのかな~。
 なんとなくだけど、ほんとに民主党の未来は暗くなったな~と思うぞ!