射殺されたパレスチナ少年、臓器提供

ちょっととっても調子が悪いけど、これは書いときたいからガンバだな。。。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200511080010.html
イスラエル兵に射殺のパレスチナ少年、臓器提供
2005.11.08
Web posted at: 15:28 JST
- AP

ヨルダン川西岸ナブルス(AP) イスラエル兵に誤って射殺された12歳のパレスチナ少年の父が、息子の臓器提供を決めた。移植を受けた中には、パレスチナ人だけでなくイスラエル人もいた。父親は、これで息子の魂が「全てのイスラエル人の中」で生き続けると話している。

ヨルダン川西岸ジェニンに住む自動車技師イスマイル・ハティブさんの息子アフメド君は今月3日、掃討作戦中のイスラエル兵に撃たれた。兵士たちは、アフメド君がおもちゃのライフルを持っていたため、過激派と見誤ったと説明している。

アフメド君は5日夜、イスラエルの病院で死亡。父ハティブさんの希望で、アフメド君の腎臓、肝臓、肺、心臓が摘出され、移植を待つ患者に提供された。アフメド君の臓器を移植された患者は生後7カ月の赤ちゃんから58歳女性まで。ユダヤ教徒もアラブ人も、イスラムドルーズ派イスラエル人少女もいたという。

ハティブさんは、息子の臓器を提供するという自分の決断に誇りを持っているとAP通信に話した。パレスチナ人社会には臓器移植、ましてイスラエル人への臓器移植に抵抗を抱く人も多いが、「私は誰のいいなりにもならない。息子の臓器が6人のイスラエル人を助けたのだと思うと、とても嬉しい気持ちだ。全てのイスラエル人の心の中に、息子が入り込んだような気がする」と話している。

ハティブさんがアフメド君の臓器提供を決意したのは、自分の兄弟が肝臓移植のドナーを待ちながら24歳で亡くなった経験から。また家族全員が、困っている人は何人だろうが助けたいと願ったからだという。アフメド君の文字通りの献身が、イスラエル人とパレスチナ人の双方に平和を呼びかけるメッセージになればいいとハティブさんは話している。

「これは幼い子供たちのことだ。宗教がなんだろうと関係ない」とハティブさん。

イスラエル兵に殺された子供の臓器でイスラエル人を助けるなんて――とハティブさんの行動を批判するパレスチナ人もいるが、ハティブさんと同じジェニン難民キャンプで暮らす知り合いは全員、今回のことに賛成したという。

脳死や臓器移植を容認するかユダヤ教の中で議論が分かれていることもあり、イスラエルでは慢性的に、臓器提供者が不足している。

イスラエルでは少数派のイスラムドルーズ派のサマ・ガドバンちゃん(12)は、5年にわたり心臓移植の機会を待ち続けていた。アフメド君の心臓を提供され、7日には意識を取り戻し、家族と話し始めているという。

サマちゃんの父リアド・ガドバンさんは、ハティブさんの決断を「友愛の行為」だと感謝。アフメド君のおじと7日に話した際、「お悔やみを言うと共に、アフメド君の家族全員に心の底から感謝した」。またアフメド君の家族をイスラエルの自宅に招待したとも話している。

アフメド君の臓器提供が伝えられ、ハティブさんのところにはたくさんの電話がかかってきた。中には、イスラエルシャロン首相の腹心、オルメルト財務相代行からの電話もあった。

ハティブさんによると、オルメルト氏はアフメド君の死について謝罪し、ハティブさんをエルサレムへ招待した。ハティブさんはこの招待を受けるかどうか、まだ決めかねていると話している。



>もうね、なんていうか言葉がないよ。
 このパレスチナイスラエルの問題はどうしようもないくらいな問題で今も事実上の戦争状態だ。
 もとから言えば、イギリスが適当な事言ってこうなっちゃったんだけど
 このパレスチナのお父さんは立派というか、正直よくこういう決断ができたと思う。

 アフメド君は、死ななくてもよかった。全くもって残念である。
 臓器提供という問題以前の事だ。確かに宗教や人種を超えて、助かった人がいるのはよかった。
 しかしながら素直には喜べない。事故や病気というならまだしもこれではな。。。

 ここ連日またテロで多くの人がなくなっている。その影で、こういう事も起きてる。
 日本のアホバカメディアはほとんどこの事を報道しない。ほんと情けなく思う。
 大事な息子さんを殺されてそれでもその臓器を殺した国の人間に提供したこのお父さんに
 僕は深く感動する。きっと僕は絶対にできないだろう。

 もうテロも戦争もしちゃいけないよ!
 このアフメド君に哀悼の意を深く表したいと思う。
 イスラエルパレスチナに早く平和が訪れてほしいと切に願いたい。