風のガーデン

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このドラマは先日最終回を終えたわけだけど、近年のドラマの中ではいい評価ができるドラマだった。
まあその他のドラマも含めて最近は全くと言っていいほどテレビは見なくなった僕だけど
こう考えるとテレビ局や日本映画の出来の悪さはなんとかならないものかと思ってしまう。


倉本總というシナリオライターの書くシナリオは僕は昔から好きで
なんといっても「北の国から」が有名だけど、僕はエッセイも含めてかなり氏の本を持ってる。
その中でも一番好きな作品は、わが青春の時という作品であるんだけど
これはまた機会があれば書きたいけど、今日はこの「風のガーデン」について書こうと思う。

この中井貴一の演じた役のような残り少ない命というか、限られた時間の中でという事を思うと
人はやっぱり家族とか、故郷とかを思うのだろうか?
僕みたいな死ぬ時は~という考え方をするのはかなり異端なのかという思いがしたんだけど
なんというか、率直に言ってしまえば、このドラマのつくりはらしくないように感じてしまう。

どうも倉本氏は生前葬に格別の思いがあるのかもしれやんけど(某エッセイより)
てか、氏のドラマの集大成として書いたのかもしれやんけど、いちファンとしては
どうしても素直に感動したという言葉が出てこないんだな。
むしろ意識的に無理やりにでも感動させようとしたような感覚すら覚える。
あ、フジTVの意向かもしれやんけどね。。。


ほんとに感動したというか、いいドラマだったと僕が思うのは
自然な言葉であり、しぐさであり、それはもう当たり前のことを当たり前に言えるとこだったんだね。
北の国からを例にとって言えば、純君が富良野を出る時に
一万円札をトラックの運転手の人が受け取れないと言ったシーンなんだよ。

一万円札に、泥がついてる。そんな必死の思いで作ったお金を受け取れん!
お前の宝にしろ!

みたいなシーンね。



ちょっと天邪鬼っぽいかもしれやんけど、風のガーデンにはそれがない。
僕はね、ドラマだと割り切って見るタイプだけど、それでも尚感動しるときはしるよ!
世間的な評価は素晴らしいんだろうけど、僕はどうもいまいち釈然としないものを感じてる。
だからこそ最終回を見てすぐに書きたいと思わなかった。

ほんとに倉本氏の書きたかったものそのものズバリだったのだろうか?
僕はとても疑問に思う。

乙女の祈り La pri??re d'une vierge