生活保護辞退の52歳が餓死 北九州

日本の景気はよくなったと聞くけど、庶民にとってそんな事は全く感じないですよね。
大企業だけは確かに好決算連発で史上最高利益を昨年から出してるけど
中小企業ではボーナスすら出ないところも多いというお話を聞きます。
GDPは確かに成長してる(増えてる)んですけど、
相対して平均所得はどんどん減ってきてるというお話は全然されないですね。

これは、非正規雇用が増えてる(要するに派遣ばっかりになった)という原因なんですけど
その少ないお給料がさらに住民税増税でますます減ってきたし
今後も消費税増税されればますます生活が苦しくなる人が多くなる。
こういう結果、格差社会という事が叫ばれるようになってきたんですけど
少子化のこのご時勢に子供どころか結婚すら出来ない若者が多くなるという事ですね。

年金も介護保険やらで減り、住民税で更に減りもう暮らしていけない人も多くなってくる気がします。
大前提として、国家に借金がたくさんありすぎなんですから仕方ないと言えばそうかもですけど
このままこういう政策をしれば、日本はほんとによくなると思う人はいるのだろうか?

ここ一年くらいの間に、日本でも餓死しる人のニュースをみるようになりますた。
この表題のニュースもそうですし、記憶に新しいだけでも年配のご家族3人が餓死とかもですね。
日本は、餓死する国民はいないという事を、某経団連の前会長は言ってますたよね!
ところが実際に餓死しる人は増えてるし、これからもふえるんじゃないかと僕は思います。


ここでちょっと考えたい!どうしてこうなったのか?
直接税と間接税の比率とかいろんな問題で売上税(消費税)という話になり消費税が導入された。
そして物品税が代わりに廃止になりますたよね。
問題は、これと時期を同じくして法人税が安くなったと言う点は見逃さないです。

日本企業の国際競争力という観点からしれば、それはそれで結構なんだけど
実質的には、法人税分の減った分が消費税になっただけでした。
これは実はおおきなからくりがあるんだけど(輸出還付がある)
少なくなったお給料から消費税増えるともうますます暮らしていけなくなる。

だけど、もう消費税増税はおそらく規定路線になってると思います。
理由はどこも年金財源とかいってるけどどうして消費税じゃないといけないのか?
例えば、道路特定財源一般財源化じゃなく年金財源じゃいけないのか?
特別会計の不透明さはいつちゃんとされるのか?


世間では、自民党が総攻撃を野党と国民から受けてます。
もちろん政権与党として文句言われるのはある意味当然な面も否定できない事実ですけど
ほんと~に非難されるべきは、何がおきても責任とらない官僚じゃないか?
年金だって、社会保険庁で誰が責任とったの?

法律でなんでも大臣が一番悪いことになるらしいけど、企画立案してるのは省庁でしょ!
僕は、社会的弱者だし(難病患者なんで)どうしてもそういう点に目が行く。
それでも国家安全保障とかを考えると政権与党には自民党しか選択肢がない。
しかし、ちょっと最近は頭にくる政策が多すぎるんだな!

その筆頭は、障害者自立支援法だし、難病患者をどんどん切り捨てる厚生労働省の諸政策だな!
もうちょっと我慢も限界に近いものを最近は感じるんですけど、どうですか?
生活保護のお金を貰って外車を乗り回してる人がいるらしいじゃないですか!
その一方で、こうやって生活保護の受給者だった人が餓死してる。

公務員なんて何にも生み出さない人がものすんごい身分保障され庶民より待遇いいのはどうなの?
腐っても今いる全政治家が公務員の給料下げると何故言わないの?
国家予算の事実上半分は人件費なんだよ!2割さげればそれで約8兆円浮くんだよ。
もうほんと~に使うべきとこには使い、いらないものは削りをしないとだめじゃない。

このままじゃ日本終了してもおかしくないよ。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070711i416.htm?from=main4
生活保護辞退の52歳が孤独死、日記に市への不満…北九州
 北九州市小倉北区の無職男性(52)が10日、自宅で孤独死しているのが見つかった。男性は、2006年末から生活保護を受けていたが、同区役所職員から就職を促され、今年4月に受給を辞退していた。

 男性は自宅に残された日記に「働けないのに働けと言われた」「おにぎりが食べたい」など市への不満などを書いていた。市は「対応は適切だった」としている。

 市などによると、近所の人らが10日午前10時半ごろ、巡回中の同区職員に「1か月ほど男性を見ない。家から異臭がする」と伝えた。通報で駆けつけた福岡県警小倉北署員が男性方の室内で男性の遺体を発見した。死後1か月以上とみられ、一部ミイラ化していた。事件性はないとみている。

 男性は肝臓の病気などで通院。06年12月7日、生活保護を申請した。市は「働けるが、当座の生活費がなく、電気やガスなども止められ生活は窮迫している」として同26日から保護を開始。市は男性に5回、就労指導した。今年4月2日の指導の際、男性は「自立して頑張ります」と話して辞退届を提出。同10日付で受給が打ち切られた。

 同市の三崎利彦・保護課長は「対応は適切。亡くなったのは残念だが、保護を打ち切った後のことで、市の保護行政とは直接関係はない」としている。

(2007年7月12日1時41分 読売新聞)



この方のご冥福をお祈りいたします。

「おにぎりが食べたい」というこの日記を関係者は見て心が痛まないのかと僕は思います。
自殺者が年に3万人以上もいて、餓死する人まで出るようになったこの国は
ほんと~にこんなんで大丈夫なんですか?