サルコジ氏が仏大統領に就任

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フランス大統領にサルコジが就任したわけなんだけど、
今後のフランスがどうなっていくのかはとても興味深いものがある。
先進国の中でも、首都で暴動が起きる国なんてそうそうないし
それは、民主主義国家の今後を考えると、どうなることやらと思ってしまうな。

とりあえずその就任の記事なんだけど
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070516it13.htm

【パリ=島崎雅夫】フランス大統領選で当選した保守与党・民衆運動連合(UMP)のニコラ・サルコジ前総裁(52)が16日、シラク前大統領(74)に次ぐ仏第5共和制で6人目の大統領(任期5年)に就任した。

 新大統領は就任演説で、仏社会の停滞を打破するため、大胆な構造改革を断行する方針を表明、労働、教育、税制、移民政策などで改革の「100日プログラム」を即時実行する姿勢を示した。ただ、改革は性急過ぎるとの反発もあり、国民の協力をどう得るかが今後の課題となる。

 サルコジ新大統領は、パリ市内のエリゼ宮(大統領府)で、シラク氏と核発射スイッチ作動の暗号コードなど大統領機密事項の引き継ぎをした後、同氏を送り出し、就任演説を行った。

 同大統領は「私は、フランスの独立、アイデンティティーを守る。国民との約束を守り、仏国民が一体化するよう国を導く」と演説。特に、世界各国がグローバル化の中にあることに触れ、「フランスが停滞しているのは危険。新たな変化が求められる」と述べ、改革断行の必要性を強調した。

 同大統領は17日、穏健保守のフランソワ・フィヨン元教育相(53)を首相に任命すると見られ、週内にも新内閣が発足する見通し。閣僚数を現行の半分の15人とし、そのうち半分を女性閣僚とする方針で、改革断行に向けた布陣を整備する。

 「起業家型の大統領」(バルニエ前外相)とされる新大統領は外交、国防の本来の権限のほかに、内政にも関与する姿勢を鮮明にしており、100日間の改革プログラムに直ちに着手する方針だ。主な改革事項は、<1>週35時間労働制の見直し<2>必要に応じて解雇ができる柔軟な雇用契約導入<3>公共輸送機関ストの際の最低限運行の義務化<4>高所得者に対する税軽減<5>大学の自主経営権の拡大<6>移民規制の厳格化――など。

 新大統領は就任前から労組や企業代表との交渉を開始、迅速な政策実行力を示したが、労組からは「労働者の権利を奪う」、学生からは「教育がおろそかになる」などの反発が出ている。

 労働者の権利が手厚く保護されている仏では、2006年春、企業が26歳未満の若者を雇用した場合、試用期間の2年間は理由なく解雇できるとした若者雇用促進政策をめぐって全国でデモ、ストが行われ、廃案となった経緯がある。サルコジ新大統領が労働者らの意向を十分尊重せず、大胆な改革を断行すれば、重大な衝突に発展するとの見方も強まっている。

(2007年5月17日1時11分 読売新聞)


この100日プログラムってのが、成功しるか失敗しるかはわかんないけど
ロワイヤルとの決選投票の差が少なかったというのを考えると
そうとうに世論の反発はあるだろうし、避けられないと思う。

EUの盟主としての立場もメンツもあるだろうし、フランスの安定の為に強権発動しそうだな(笑)
永遠のライバルであるイギリスのブレアも退陣しるし、英仏両国のTOPが変わり
ブッシュ大統領の支持率が下がってるなかで、今後の世界がどうなっていくか?

対日本への政策は基本的に変わらないと思うけど、中国への武器輸出やらはどうなるかだな。
これは感だけど、フランスはサルコジを選んだ事を後悔しるような気がしる。
自分の発言の通りにやるし、いい意味での曖昧さに欠けるような気がしるし
だからこそ、墓穴をほるようなきがしてならないな。

選挙戦での、直接討論の際のあの冷静さをいつまで続けられるかは疑問だしね。
あ、奥さんはトンデル人みたいだし、なんとな~くだけど
ルイ16世とマリーアントワネットを思い出させるなぁ~!