拡張型心筋症温熱療法

これはCOCOさんが実際に鹿児島大学付属病院に入院して感想を書いていたんだけど
もうホムペがないのが残念である。
で度々引用さしてもらってるバチスタ手術体験記様から
http://home.b00.itscom.net/snakajii/batista/chiryo/dcmchiryo48.html

この温熱療法に関して鹿児島大学医学部第一内科 教授 鄭 忠和の心不全に対する温熱療法Q&Aが
http://www2.eisai.co.jp/clinician/cl_03_523/cl_03_523_20.htm

包括的な心不全治療に欠かせない温熱療法
 温熱療法の心不全に対する適応は慢性心不全です。慢性心不全とは機能低下した心臓から供給される血液量に末梢組織がさまざまな方法で適応し、血液量の需要と供給のバランスは比較的保持されている状態ですが、運動耐用能の低下、致死的不整脈、生存率の低下をきたします。慢性心不全の病態は血行動態的に異常であるだけでなく、四肢筋力・末梢血管機能・呼吸機能・神経体液性因子・自律神経機能の異常などを呈します。慢性心不全の原因疾患には様々ありますが、温熱療法の有用性が確認されている疾患としては、拡張型心筋症、虚血性心筋症、アルコール性心筋症、心筋炎、産褥性心筋症、甲状腺機能低下症、心ファブリー病などの心筋障害をきたす疾患です。大動脈弁狭窄や閉塞性肥大型心筋症では入浴時に大動脈弁口部圧較差や左室流出路圧較差を増大させますので、これらの疾患は温熱療法の適応ではありません。

 温熱療法には「温水浴」と「乾式サウナ浴」があります。温熱療法を施行するには入浴処方が重要です。私たちが確立した温熱療法1)は「41℃・10分間の温水浴」または「60℃・15分間の乾式サウナ浴」と、出浴後30分の安静保温、および最後に発汗に見合う水分補給が温熱療法の基本です。深部体温の1℃上昇が温熱療法の到達目標です。

 「温水浴」の注意点は静水圧の影響です。静水圧により温水浴中では心内圧は有意に上昇します1)。したがって心内圧の上昇している重症心不全では慎重に施行すべきです。これに対して、「乾式サウナ浴」ではサウナ浴中から心内圧は低下しますので、重症心不全にも安全に施行できます。温熱療法の効果は重症例ほど得られ易く、心拡大に伴う僧帽弁逆流のみられる例ではより効果的です。機能性僧帽弁逆流や三尖弁逆流は温熱療法により軽減します。数回の温熱療法で、肺鬱血や静脈鬱血などの全身症状が劇的に改善する例も少なくありません。

NYHA II~III度の慢性心不全患者20名に対して、サウナ浴による温熱療法を2週間施行し、その前後で心機能・血管機能の変化を比較検討
(文献3)より引用)

温熱療法前
温熱療法2週後
P value

NYHA心機能分類(I/II/III)
0/10/10
1/14/5
<0.01
体重(kg) 53.5±12.3 53.3±12.2 n.s.
収縮期血圧(mmHg) 107±22 97±17 <0.05
拡張期血圧(mmHg) 63±13 61±10 n.s.
脈拍(beats/分) 71±13 70±11 n.s.
心胸比(%) 58.2±7.1 55.9±7.9 <0.01
左室拡張末期径(mm) 59±8 57±9 <0.05
脳性利尿ペプチド(BNP)(pg/mL) 441±444 293±302 <0.01
内皮依存性血管拡張反応(%) 4.4±2.5 5.7±2.5 <0.001
内皮非依存性血管拡張反応(%) 19.2±6.5 18.7±6.9 n.s.

 これまで多くの心不全患者(重症例を含めて)に温熱療法を施行してきましたが、温熱処方を遵守する限り、1例も心不全を悪化させたことはありません2)。温熱療法は安全な治療法であることを裏付けるものです。運動療法心不全に対する非薬物療法として確立されていますが、その適応は軽症から中等症までで、重症例には禁忌です。運動療法と温熱療法の一番の違いは、運動療法は心臓に対して増負荷であるのに、温熱療法は減負荷であることです。したがって、温熱療法は軽症から重症まですべての心不全患者に適応となり、その効果は重症例ほど大きいですが、運動療法は重症心不全には禁忌です。

 温熱療法の有効性をさまざまな角度から検証した結果、温熱療法は単に心不全の血行動態を改善させるだけでなく、神経体液性因子・自律神経機能・血管機能を改善し3)、不整脈の軽減、メンタル・ストレスの軽減、食欲不振や不眠の改善など心不全の随伴症状を著しく改善させることが明らかになりました。温熱療法は、運動療法を施行できない歩行障害者や高齢者の心不全患者にも安全に継続施行できて、しかも、医療効率が良いので、包括的な心不全治療に欠かせない治療法であると思います。

 私達はハムスターを用いて、サウナ療法は血管内皮で生成されるNO合成酵素を有意に増加することを証明し、臨床で明らかにしている心・血管機能の改善を裏づける結果を得ています4)。また心不全モデルのハムスターを用いて、温熱療法は心不全の予後を改善することも証明しました5)。

 温熱療法を中等症~重症の慢性心不全の治療として安全に施行するには、病院・クリニックの中に乾式サウナ治療室を完備する必要があります。医療費削減にも大いに貢献できる治療法なので、温熱療法が1日もはやく心不全治療の保健適応に認可されれば、サウナ治療室の完備も容易に解決できるでしょう。現在、鹿児島では民間病院の中にも数施設、すでにサウナ治療室を完備して心不全治療を行っています。ただし、軽症心不全では自宅のお風呂を用いて温熱療法を施行・継続することができます。その際にも入浴処方は守っていただく必要があります。

 最後に、温熱療法は有効性・安全性・経済効率のいずれの面からも心不全治療に欠かせないことを、10数年の臨床経験から実感していることを付記致します。

ちなみに僕の主治医に以前にちょっと聞いたら問答無用で却下されました。
サウナによる脱水症状のほうが怖いからダメとの事!
これは僕の場合、薬(利尿剤等)で充分に効果が出てるからという理由だと勝手に解釈しました。
この話をするにあたりなかちゃんという愛知県在住のこのサウナのシステムを製作してる方を
COCOさんに紹介してもらいビデオを借り喫茶店で会ってお話を聞きました。
僕は個人的に大変興味があったわけです。しかしながら実際に鹿児島までは行けません。
それは主治医に失礼だしそこまでするほどまだ切羽詰ってないからです。

で、自分なりに自宅のお風呂で半身浴温熱療法を考えました。これは結構いい(・∀・)イイ!!
あ、これは僕の場合限定なのでマネされても責任は取れませんのでお願いします。

まず基本的にぬるい温度のお風呂です。40度以下です。熱いと心臓あぶって危険です。
お風呂の中に古本屋で100円で買った文庫本と飲み物(ポカリスエット大)を持ち込んで
お腹まで(おへそくらい)までつかります。あとはこの状態で本を読みます!
しばらくすると顔や胸から大量に汗がどんどん流れるように出ます。で、ポカリ飲みまくります。
タオルで手や顔を拭きながら本読みます。いがいと時間はすぐ過ぎます。

途中で出たりして汗をシャワーで流したり、一度外に出たりと休憩もします。
一番気をつけるのはしんどくなる前にやめることです。僕は2時間くらいやります。
最初は短時間からです。だんだん自分で許容範囲がわかってきます。
だいたい200ページは読みます。まあいい感じで集中して読めます(^o^)

で、お風呂を出るんですがさらにここで水分をまた補給します。これは大事です。
お風呂のお湯が出る頃にはなぜかしら黒ずんでみえます(゚Д゚)ハァ? てなくらいです。
恐らく老廃物がでてるんじゃないかな?と思ってますがよくはわかんないです。
身体はすんごく温まります。この時に冷たい風やクーラーにあたったらダメです。
一気に息苦しくなるからです。もちろん冷水もかけたらダメです。

でそのままの状態で30分くらいゴロゴロします。まあ寝転んでるのがいいです。
基本的に何もしない状態でゴロゴロです。息が苦しくないようにします。
無事に何事もなければそのまま寝ます!これはあったかくして寝ます。
ここで寝ないと相当に身体はしんどくなります。あ、ご飯はこれをやる時は満腹はダメです。
ほんといつもの7割くらいがいいです。じゃないと息苦しくなります。

これを週に一回くらいやります。おそらく3ヶ月くらいで効果を実感します。
心臓のエコーの数値とかがきっとよくなる。あ、これをやる日は僕は利尿剤は飲みません。
で、朝起きると身体が軽いです。調子もいい!このブログをず~っと読んでくれてる人なら
ポケパークや動物園へ行った時に頑張れたというのを見てくださったと思いますが
前日から頑張ってます。ある程度の量を歩くというのもそれはそれで大事です。
まあこれは僕の場合限定な話なのでそこらへんはご理解をいただきたいです。

個人的な感想をいえばこれはムリをしないでやればかなり効果がある気がします。
むしろサウナにはいるよりいいんではないかとさえ思います。
ちなみに僕はスーパー銭湯などのサウナはダメです。即効で死にそうに苦しくなるからです。
1分も中で頑張れないです。だけど自宅のお風呂の半身浴温熱作戦はいいです!

大事なのはお湯をぬるくして長く入る事。汗をたくさん出す事。水分をたくさん取ること。時間を長く感じないために本を読むなりすること。出てすぐクーラーや扇風機にあたらないこと。あったかくして寝る事。
何よりも絶対にムリをしない事。週に一日はやる事です。あんまり回数ふやすのはかえってよくない。
くどいけどもしやるなら上記の事に気を充分につけて自己責任でお願いします。
家族の人の目の届く範囲で絶対にムリしない事です。ちょっとでもしんどくなったら即やめる!
重症のひとは絶対にダメです。

僕は自分なりに絶対に治るというか治すつもりでいるので自分でいいと思ったものはやります!
で、これは今の所とってもいい。実際に数字もよくなったし。それは薬のおかげかもだけど
この作戦の効果もあると自分では判断してます。実際にお出かけ前にやると効果でてるしね♪

というわけで温熱療法のご紹介でした!
本家は鹿児島大学付属病院ですからね。
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~intmed1/index.html
興味のある方は主治医とご相談の上でどうぞ。

前に書いたバチスタ手術とかこの温熱療法とかまだ書いてない補助心臓とかいろいろあるから
ご自分の症状にあったのがきっとあると思います。
なんにしろ主治医の先生とほんとによく相談してなさいますようにお願いします。
主治医の先生のいう事はあなたの事をなんだかんだいっても一番よくわかってるんですから♪